フラッシュ蒸気 第3回 効率利用
蒸気に関するWebマガジン No.45
フラッシュ蒸気 第1回をお読みでない方はぜひこちらからお読みください。
フラッシュ蒸気 第2回 発生のメカニズムと蒸気量はこちらから。
有圧で利用できるフラッシュ蒸気と
無圧で利用できるフラッシュ蒸気
フラッシュ蒸気は、有圧と無圧状態での2種類の利用方法があります。
今回はフラッシュ蒸気を有圧状態で活用する方法です。 無圧状態で活用するフラッシュ蒸気については次回説明します。
ボイラの元圧(や高圧)で使用している装置から発生するフラッシュ蒸気は、有圧状態で活用できます。
この装置として代表的なのが
・フライヤー 、乾燥機 等です。
フライヤーの場合
例えば、フライヤーで使用されている蒸気は高圧の為、使用後のドレンにも再利用するのに十分な熱量が残っています。
回収しているドレンが高温なため、
ドレン回収タンクが沸騰してしまう。
タンクから湯気が出ている状態=熱を捨てている。
そこで、フラッシュタンクを使用すると、下図のように効率的に利用することができます。
ドレン回収の途中にフラッシュタンクを設置。
回収したドレンから有圧フラッシュ蒸気を取り出し、低圧装置で利用。
ドレン回収タンクからの湯気が減少。
ケーススタディがございます。詳しくはこちらをご覧ください。
乾燥機の場合
例えば、乾燥機では大量の蒸気を高圧で使用しています。こちらも使用後のドレン再利用するのに十分な熱量が残っています。
乾燥機から回収しているドレンが高温なため、
ドレン回収タンクが沸騰してしまう。
タンクから湯気が出ている状態=熱を捨てている。
そこで、フラッシュタンクを使用すると、下図のように効率的に利用することができます。
ドレン回収の途中にフラッシュタンクを設置。
回収したドレンから有圧のフラッシュ蒸気を取り出し、洗浄機等に利用。
ドレン回収タンクからの湯気が減少。
ケーススタディがございます。詳しくはこちらをご覧ください。
次回は無圧のフラッシュ蒸気の効率利用について解説します。
★フラッシュタンクの詳細はこちらをご覧ください。