蒸気の制御 第4回
蒸気に関するWebマガジン No.60
蒸気の制御 第4回
蒸気の制御 第1回はこちらからご覧ください。蒸気流量の制御、バルブ特性、Kv値と蒸気流量について解説しています。
蒸気の制御 第2回はこちらからご覧ください。トリムとシートオプションについて解説しています。
蒸気の制御 第3回はこちらからご覧ください。コントロールオプションについて解説しています。
蒸気プロセスと制御
上に示すバッチプロセスでは製品を設定温度まで加熱し、設定温度にすると温度を一定時間保つという制御です。この場合では蒸気の最大流量は初期の加熱時が一番必要になりますが、製品品質の観点だと温度の精度が一番求められるのは、設定温度の到達後の温度保持の段階になります。「初期の最大流量」「低流量時の制御精度」の2点が必要になります。
上に示す蒸気の逃がし弁では、急な圧力上昇の際に安全弁の設定圧力前まで制御する必要があります。また蒸気を逃がした後にゆっくりと閉弁していき、低流量時での制御も求められることが考えられます。「圧力維持のための瞬間最大流量」「開弁速度」「低騒音対策」「非作動時の蒸気漏れ」「低流量時における制御精度」等がバルブの選定において重要視されます。
上記のプロセス以外にも、それぞれのプロセスではそれぞれに特徴があり、そのプロセスにおける最適な選定をすることが大切です。
こちらの蒸気の制御に関するCaseStudyはこちらからご覧いただけます。