流量計測#01
蒸気に関するWebマガジン No.10
流量計測は必要なのか?
"なぜ、蒸気の流量計測をする必要があるの?全体のエネルギーコストは分かっているし、ただのメーターでしょ?"
流量計を使用していないシステムではこのような声が聞こえてきます。
蒸気の流量計測とは、単に流量計を設置して計測するだけではなく、その得られた貴重な情報は、エネルギー管理、プロセスやアプリケーションの効率化や改善、原価計算など、様々な場面でソリューションと共に使用されます。
流量計測をするとどんなことがわかる?
項目 |
流量計測の活用例 |
使用データ |
行方不明蒸気 |
プラントが停止しているのに、数字が出ている。漏れや放熱ロスの確認が急がれます。 |
瞬時・積算 |
ピークロード |
ピークロードが判明します。ピークロードを分散させることができれば、設備機器の最適化が図れます。 |
瞬時 |
プロセス制御 |
制御目的の流量計測では、通常と違った数値が現れることがあります。機器の異常などを察知することができます。 |
瞬時 |
プラントの効率化 |
設備導入や改善の費用対効果の数値に使用されます。またその結果を、導入前後で比較検証できます。 |
瞬時・積算 |
エネルギー管理 |
全体のエネルギーコスト算出や、製品の原価計算に使用され、エネルギー削減の数値目標として使用されます。 |
積算 |
これらのことは蒸気流量計測なしではできません。蒸気流量計測は様々な改善につながる価値ある情報をもたらしてくれます。
流量計測#02では、なぜ蒸気の流量計測が難しいのか、蒸気流量計測を行う際に注意しなければいけないポイントについて解説します。こちらからご覧ください。