蒸気に関するWebマガジン|スパイラックス・サーコ
蒸気に関するWebマガジン|スパイラックス・サーコ
First for Steam Solutions

サーモコンプレッサーによる低圧蒸気の優先利用で年間690万の省エネ実現*

CaseStudyLogo.png
化学会社/日本
アプリケーション:リボイラー
目的:低圧蒸気の余剰を利用したい

ソリューション:低圧蒸気の有効利用による省エネ

成果:リボイラーへの供給蒸気は低圧ラインの供給蒸気を優先。不足分のみ中圧又は高圧ラインより供給し、年間約690万*のメリット
*試運転時

課題

発電を行っているため単価の安い低圧蒸気が余剰になっていた。

ソリューション

- サーモコンプレッサーをユニットで導入
- 単価の安い0.3MPaGの低圧蒸気をサーモコンプレッサーで中圧1.0MPaGの蒸気と混合し、リボイラに0.4MPaGで供給
- 元々供給していた1.0MPaGの供給蒸気量削減(蒸気単価 2.5/1.0MPaと0.3MPa⇒単価差︓1.2円/㎏)

Steam_Jet_Thermocompressor_SJT_01-2.png

SJT Unit.png

成果

リボイラへの供給蒸気は0.3MPaGからの供給蒸気を優先させ不足分のみ1.0MPaGもしくは2.5MPaGより供給。

1.0MPaG、2.5MPaGラインの蒸気量削減。
 (試運転時年間メリット︓1,000㎏/h×24時間/日×240日/年×1.2円/㎏=6,912,000円/年)

コメント_アートボード 1.png

アプリケーションフロー

下図はクリックで拡大します。

JPL-22-004_001.png

作動原理

JPL-22-004_002.png

圧力は高いところから低いところに流れます。ですので低圧蒸気が高圧蒸気に流れ込むということは通常起きません。つまり低圧
蒸気を使って中圧蒸気を作るには、単純に混ぜるだけでは不足なのです。

そこでサーモコンプレッサーは"ベンチュリ効果"を利用します。ベンチュリ効果とは、流体の流速が速くなると圧力が下がるという効果です。
つまり高圧蒸気を高速で流すことによって瞬間的に低圧蒸気より圧力を低くし、高圧蒸気に低圧蒸気を引き込みます。ここで二つの流体が混合した状態で流速が遅くなることによって中圧蒸気を供給することができるのです。
JPL-22-004_003.png

こちらのケーススタディは下記よりダウンロードが可能です!

まとめ

無駄を減らして利益を増やす

サーモコンプレッサーは低圧の蒸気をより高い圧力に昇圧させることによって、利用先のない低圧余剰蒸気の有効活用を可能にする省エネ装置です。

Steam_Jet_Thermocompressor_SJT_01-2.png

- 高所への設置を可能にするシンプルでコンパクトデザイン&軽量
- 低導入コスト&低運用コスト
- 最小限のメンテナンス:可動部や回転部がないため、最小限の保守で運用可能。離れた場所やアクセスできない場所に設置可能
- 専門家によるメンテナンスが不要
- 防爆域での使用が可能
- エネルギーの損失なしに再循環が可能

スパイラックス・サーコのサーモコンプレッサーは、一品一品用途に応じてお客様の仕様に合わせて設計および製造されており、最適なパフォーマンスと投資収益率を実現します。

ぜひご相談ください

カタログ&チラシ

関連Blog

ブログトップ_サーモコンプレッサー.jpg

ブログタイトルD94_サーモコンプレッサーCaseStudy.png

Webinar

Icon_Webinar_SJT.png

2023年9月に開催しましたケミカル業界向け 使いづらい低圧蒸気を使いやすい中圧蒸気に のWebinarです。

興味がございましたらぜひお問い合わせください!

工場でよくみる゛湯気" はエネルギーですが使い道が見つけられずに仕方なく捨てられているケースが多くあります。
サーモコンプレッサーはこれらの゛湯気" を昇圧させることによって工場内で使える蒸気にかえ省エネに寄与することができます。