乳製品プラントのドレン汚染検知システム設置で年間222万円以上を削減
乳業会社/日本目的:ドレンの潜在的汚染リストの軽減
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課題
乳業のお客様はドレンの復水を行っていなかったため、エネルギーと水の損失が発生していた。 またCIP(Clean-In-Place:定置洗浄)の熱交換器が故障した場合に復水システムに二次汚染のリスクがあることも懸案となっていた。 |
熱交換器の故障は疲労、クラック、腐食、ガスケット摩耗など多様な形で発生します。これは特にCIPアプリケーションに大きく関与するおそれがあり、小さな欠陥が長期にわたり検知されなかった結果、蒸気と復水システムにCIPの二次汚染が発生することがあります。この汚染はボイラや蒸気システムの損傷の原因となるだけでなくUHT十乳など蒸気が直接触れるプロセスの場合にはプロセス汚染に発展する恐れもあります。 |
ソリューション
- CCD(Condensate Contamination Detection:ドレン汚染検知)システムの設置 |
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CCDシステムは復水の伝導度を監視し、万一、汚染が検知された場合には3方弁に信号を送出して汚染したドレンを排出します。またCCDシステムに加え2つのポンプパッケージも設置しました。これによりお客様はドレンを捨てるのではなく、ボイラの給水タンクに戻せるようになりました。このシステムには濁度測定センサも組み込みました。 |
成果
- 回収したドレン:980kg/h - 回収した熱:328,630 kJ/h - ボイラ給水温度が14.3℃上昇 - 熱量費の年間削減額:222万円 - 投資費用回収期間:18か月 (数値には節水の効果および排水処理のコスト削減は含まれていません) |
アプリケーションフロー
CCDドレン汚染検知システムとは
導電性ドレン汚染検出(CCD) の場合はCP10 型導電性プローブとBCR3150 型コントローラーを選択します。ボイラーに戻されるドレンの導電率を監視および表示する制御システムは汚染されたドレンを排水します。蒸気はエネルギーを伝達する非常に効率的な方法であり、多くの産業プロセスに使用されます。蒸気の熱をプロセスに使用した後、残った高温ドレンは可能な限りボイラー給水タンクに戻す必要があります。
- 節水 |
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ドレンが少量であってもきれいであることを確認することが不可欠です。汚染の原因は泡立ち、スケーリング、または腐食を引き起こす可能性があります。継続的なドレン汚染モニタリングは、ボイラーを保護し製品の品質を確保しエネルギーと水の節約を最大化することができます。 CCD システムは次のもので構成されています。 |
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-S20 型センサーチャンバー |
主な特徴︓
• ボイラーの損傷と製品の汚染を回避します。
• 25° C で1 μ S/ cm までの導電率を感知できます。
• 精度を高めるための凝縮温度補償。
• 絶縁された4 ~ 20mA 出力。
• 用途の広い取り付けオプション︓パネルアダプター付きのDIN レール。