蒸気に関するWebマガジン|スパイラックス・サーコ
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First for Steam Solutions

加熱装置におけるストール現象

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皆様の中には加熱装置や、空調機の加熱コイルのパンクで困った経験があるかもしれません。でも明確な理由がわかっていないまま今に至っていませんか?

熱交換器内部の本来の状態

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通常、蒸気を熱源とする熱交換器内は蒸気で満たされています。熱交換器内で発生した蒸気温度に近い温度のドレンはスチームトラップから速やかに排出されます。つまり熱交換器内は蒸気で満たされる空間になるということです。

ストレーナやトラップの閉塞でドレンが滞留することはあります

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もしストレーナの詰りやトラップの故障(閉塞)が発生すれば、ドレンがスムーズにスチームトラップから排出されず、熱交換器内はドレンで満たされることがあります。

ストール現象

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しかし、それとは別に熱交換器の設計負荷と実負荷の違いにより、熱交換器内にドレンが滞留する場合があります。それが"ストール(ドレン滞留)"です。

空調機や加熱コイルがパンクした際に熱交換器の内部を確認したところ、コイルの一定箇所までドレンが溜まっていた跡があるのでストレーナまたはトラップが壊れたのでは?と交換されたことがある方もいるかもしれません。しかしまた何年か経つと同じようにコイルがパンクしてしまう。これはストレーナやトラップの故障ではなくストール現象の場合があります。

ストール現象とAPT型ハイブリッドプレッシャーポンプの作動をアニメーションにしました

ストール現象が発生すると、このようなトラブルの可能性があります

症状

・低温のスチームトラップ

・熱交換器内部でのウオーターハンマー

・熱交換器の腐食

・熱交換器の漏れ

・熱交換器の故障

制御性

・制御弁のハンチング

・加熱流体出口温度が不安定

・被加熱流体温度の階層化 ※空調機の場合

ストールとその解消法についてはWebinarにて詳しく解説しています。

視聴希望の方は担当営業またはこちらからお問い合わせください ※開催終了しています。録画動画をご案内できます

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貯湯槽コイルはなぜ壊れる?

ストールによる破断トラブルとその解消方法

 ・どのような場合にストール現象が発生?

 ・ストール現象が発生すると...

 ・ストール現象改善方法は?

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ストール(ドレン滞留現象)による熱交換器の破損とその解消方法

・『ストール( ドレン滞留) 現象』とは?
・『ストール( ドレン滞留) 現象』によりどのような問題が発生するのか?
・『ストール( ドレン滞留) 現象』発生条件とメカニズム
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