蒸気タービン二次側の過熱蒸気を最適活用できるようトータルでサポート
ゴミ焼却場では廃熱ボイラによって高圧蒸気(2MPaG以下)の蒸気でタービンを回して発電しますが、発電効率を上げるためにタービン出口は低圧蒸気0.2MPaG程度まで熱エネルギーを使います。高圧蒸気が必要なプロセスについては、タービン手前から抽気として取りだして熱交換します。(この高圧蒸気は過熱蒸気と考えられます)
タービン抽気蒸気や発電設備をもたない焼却場では過熱蒸気が存在し、その場合は減温器によって飽和に戻すことで熱交換器の効率を上げることができます。
飽和蒸気と過熱蒸気
蒸気には『飽和蒸気』や『過熱蒸気』などいくつか種類があり、産業プロセスで加熱源、動力源として使用されています。ブログ内の用語集では下記のように定義しています。
飽和蒸気:水と水蒸気のように同じ物質の液体と蒸気が熱平衡にあるときの、その蒸気を飽和蒸気とよぶ
過熱蒸気:飽和蒸気がより高温の伝熱面にさらされると、その温度が蒸発温度を越えて上昇した蒸気のこと
![]() |
過熱蒸気と飽和蒸気に関してはこちらの記事、 『過熱蒸気は使えない?』でさらに詳しく解説しています。 |
過熱蒸気と飽和蒸気の比較
減温器で過熱蒸気を有効活用
スパイラックス・サーコの減温器を使用すれば、使い道のない過熱蒸気をプロセスにも使える飽和蒸気に近い状態まで制御する事ができます。 (飽和蒸気温度 +3 ~ 5℃の範囲) また過熱蒸気発生量の変動に対してもスパイラックス・サーコでは様々なタイプの減温器を用意しており、お客様の現場それぞれに合わせてカスタマイズ設計した製品で対応しております。 |
![]() |
ケーススタディ
【蒸気タービン二次側の過熱蒸気を最適活用できるようトータルでサポート】
ゴミ焼却施設におけるタービン抽気の減温減圧および温水製造でのケーススタディをご紹介します。
◆顧客課題
過熱蒸気を飽和蒸気の混在するシステムを正しく設計する。
◆ご提案内容
温水製造の効率化と蒸気システム全体の省エネルギー化を各ポイントで最適化されるように減温システムを導入する。過熱蒸気と飽和蒸気の特性に合わせてプロセスに合わせた最適化設計。
◆成果
過熱蒸気と飽和蒸気の特性に合わせた最適なシステムをトータルでサポート。最適化設計により各機器、送気ライン、各熱交換器の小型化。トラブルの低減。
◆コメント
製品カタログ
減温減圧システム | プレート式蒸気温水製造ユニットEasiHeat |
お問い合わせ
ご質問、お問い合わせはこちらからお願いいたします。