レジオネラ菌のリスク
蒸気に関するWebマガジン No.42
貯湯槽でレジオネラ菌繁殖のリスクとは?
貯湯槽を使用していると、レジオネラ菌繁殖可能性が高まることをご存じでしょうか。
貯湯槽内の温度差
貯湯槽内の温度はどうしても、上と下で、あるいは熱交換器から近い場所と遠い箇所とでは温度差が出てしまいます。温度管理を一点で行っている場合、供給している温度が数値通りになっているかはわかりません。その場合には60℃以下で滞留している水が発生する可能性があります。レジオネラ菌は20-45℃の範囲、特に38℃前後で最も繁殖しやすい温度環境になります。
貯湯槽ではこういった温度ムラをタンク内に作らないことが重要になります。過大選定された貯湯槽では、温度ムラが発生しやすくレジオネラ菌増殖のリスクが増大します。必要以上に大きな貯湯槽を設置するのは避けましょう。温度ムラをなくすためには循環ポンプを設置することも推奨されます。
滞留しやすい、熱交換器から一番遠い管底部等に循環ラインを作ることによって、温度ムラを解消しましょう。また、複数のポイントで温度計測をすることによって、安全管理の見える化もいいでしょう。
※スパイラックス・サーコの季刊誌、vol.16にて、
『温水をつくる -貯湯槽編-』を特集しています。
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上のビデオで紹介しているプレート式蒸気温水製造ユニットEasiHeatの
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